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韓国女子が本を読む理由 ― “テキストヒップ”な日々

韓国女子が本を読む理由 ― “テキストヒップ”な日々

最近、私は韓国で“テキストヒップ”という言葉をよく耳にします。
文字を読むこと、書くこと、そして言葉そのものを愛するという、ちょっと静かで、でもとても素敵なトレンドです。


韓国のカフェでは、静かに本を開く女性たちをよく見かけます。
イヤホンを外して、スマホを伏せて、目の前の一文にだけ集中している姿。
それはまるで、世の中の喧騒から一歩距離を置いて、自分の心とだけ対話しているように見えました。


最近の韓国では、「어휘력(語彙力)」という言葉にも注目が集まっています。
難しい単語を使うことが偉いのではなく、自分の感情を“ぴったりの言葉”で表現できることが、かっこいいとされているのです。
「느좋(ヌジョッ=“なんかいい感じ”)」のような略語がSNSで流行る一方で、
“もっと丁寧に、深く、言葉を味わいたい”という人たちも静かに増えています。


これは、単なる読書ブームではありません。
デジタルに疲れた心が、文字の手触りを欲しがっているのかもしれません。
文章を書くこと、誰かの言葉に共感すること、それ自体が癒しになる時代。
韓国の若い女性たちは、日記を書いたり、詩を読み返したりしながら、
“自分らしさ”を文字の中に見つけているのです。


“私の語彙力は大丈夫?”
そう自分に問いかけてみたくなる、そんな春の日。
スマホを置いて、好きな言葉と向き合う時間を、少しだけ増やしてみたくなります。

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